学校に巣食う害虫。それはモンスターペアレンツ

asahi.com:夢見た教壇2カ月 彼女は命を絶った 23歳教諭の苦悩 - 社会

胸が痛む記事。私なぞにはこの先生がどんな気持ちで自ら死を選んだのかは知る由もないが、だいたい先生になりたいという若い人は理想主義者が多いのではないか。子供は無垢で罪なんかもちろんなくて。いざ先生になっても子供だけを相手にしていればいいのだ、とも思っているかもしれない。ところが現実は違う。この記事にもあるように、公立学校の人員削減のために様々な事務処理をこなさなければならなくなった。それにくわえて最大の問題は、学校に巣食う害虫、それはモンスターペアレンツ*1と呼ばれる子供たちの親だ。
彼らは子供たちを、自分たちが購入したブランド品、あるいは高級家電、ペットのように思っているに違いない。だから子供が通っている学校に何か不具合、それは本当に理不尽な自分勝手、自己中心的な要求なのである、があれば、それこそメーカーのカスタマーセンターに苦情を言うクレーマーのようになってしまうのだ。そういうクレーマーの対応に全くなれていない新人教師が、そういう苦情を真に受けてつぶれてしまうのも無理はない。埼玉や静岡でも同様な事例があったという。
これは教師一個人の力で解決できるものではない。学校側も学校の評価を下げたくないために、親にすり寄り教師の助けにならないことが多いという。まずは学校外、教育委員会等に第三者機関を作って、そこで親への対応を一括して行うというのはどうだろう。実際そういう動きもあるようだが、早急に作らなければならないと思う。そうでなければ今回のように、心を病んで自ら死を選ぶ若い先生は無くならないだろう。