クリーブランド高校銃乱射事件、新たなビデオ公開。

10月11日にエントリーした米国、オハイオ州クリーブランドの高校で起きた銃乱射事件の新たなビデオが公開された。


Last Minutes of Cleveland Shooter
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=3780346

両手に銃を持ち、次々と銃撃をしていく犯人。逃げ惑う生徒たち。


以下はアメリカABCNEWSのAPによるレポート。

白いスエットパーカーで隠されたその生徒は、クラスメートは教師を銃撃する直前重火器がつまったバックパックを背負って螺旋階段を登っていった。今回2人の教師と2人の生徒に怪我を負わせ、自分は自殺した生徒、Asa Coonが去る10月10日サクセス・テック・アカデミー高校を歩き回る鮮明な監視カメラの映像が木曜日公開された。
映像は生徒たちが撃たれている映像を映し出している。一人は床に倒れているのが見え、もう一人は廊下の角に隠れてしまっている。残虐な映像がないのは、監視カメラが約100フィート離れていたからである。
教師は廊下の監視カメラからは離れた教室内で撃たれた。
「人々は何が起きたのか知る価値があると思い、私たちは情報を公開したかった」と警察のThomas Stacho警部補は語った。
最初の映像はありふれた学校の様子を移している。生徒がポスターの前を歩いてブルーのロッカーに行く。用務員がゴミ箱を回収している。
その時14歳のAsa Coonはトイレで黒いTシャツ姿になり*1、22口径と38口径のリボルバーを手にして再び現れる。
すばやく切り替わる3つのカメラをとおして見ることができる生徒たちの断続的な映像から恐怖が見て取れる。ある者は逃げだし、大抵は足を挫いて転んでしまった。
数学教師David Kachadourian(57)は吹き抜け階段で生徒を安全に急がせている間に最初に撃たれ、映像から見えなくなった。彼は背中を撃たれ、転んで三階まで落ちていき、血の跡を残した。
4秒後、映像は別の廊下で教室を覗き込むCoonを映し出す。そして18秒間彼の姿は見えないが、それは彼が落第した歴史の教師Michael Grassie(42)を撃つには十分な時間だった。
Coonはどうやら三番目の教師を捜しに、生徒が机の下に隠れている電気のついていない実験室に向かったとクリーブランド市警のMichael McGrath署長は語った。この時点でCoonはパトカーのサイレンを聞き、自殺する場所に行ったらしい。
惨劇はCoonがトイレで着替え武装しカメラの映像から消えるまで1分22秒にわたり録画されている、とStacho警部補は語った。最後のシーンは警官たちが教室に突入し銃撃者を捜しているところで終わっている。
Coonの死体は校舎の四階の、学校の管理事務所でもある角部屋で発見された。
クリーブランド市警の警視総監、Ed Tombaは木曜日、Coonの動機について自分に対する懲戒処分への怒りが銃撃させたかもしれないが、明確な動機は明らかにされていないと語った。Coonは銃撃の数日前、喧嘩の為に停学処分を受けいていた。
また銃が何発撃たれたかはハッキリしておらず、銃の購入経路もわかっていない、とTomba総監は言った。
クリーブランド教育委員会は同地の110ある高校全てに金属探知器と警備員の導入の計画をしているという。


By THOMAS J. SHEERAN Associated Press Writer CLEVELAND Oct 25, 2007 (AP)

*1:マリリン・マンソンのTシャツを着ていたと言う。http://preview.tinyurl.com/2yq8em 上記のビデオでも確認できる。