何故リアル書店がダメなのか。

それにしても、本屋で本を探してもらうのは時間がかかる。
「この本が探しているんですけど」とレジに行ったら、「向こうのカウンターに行ってください」と言われ、そこに行ったら待つ事5分。書名と著者名を言ってパソコンで検索してもらうのに5分。「扱ってないんですけど」という答えに、今度は出版社名を教えてもう一度調べてくれと言ったら、
「うちでは取り扱いがありませんが、近くの当方の別の店舗でこの出版社の本は扱っていますので・・・」ということで、その別の店に行く。
でもその店でも、上と同じ事の繰り返し。流石に頭にきて、「もうそんなことはとっくに言われていて、別の店でこちらで取り扱っているというから来たんだ。」とキツく文句を言ったら「少々お待ち下さい・・」と言って、また待つ事5分。結局「まだ入荷していないようです。」
なんだぁ、30分待ってこれかよ。べつにいいけどサ。(-d-)# プンプン!
やっぱ、ネット書店のこういう手間がないから、いいよな。

メガ書店といっても所詮はこんな程度。規模を大きくした結果、働いている店員さえも、システムを使わなければ何処に何があるかわからなくなっている始末。経営者側は店を大きくすればするほど、専門性が進み集客が出来ると思っているのだろうが、そんなだった広い本の海に飛び込もうとするのは、月に本を10冊、20冊読んでいる読書家と呼ばれる本ヲタだけだ。店員の方だって専門性が必要とされるのに低い時給で働かされて本の知識も無く、顧客のニーズに果たして応えられているのかといえば、答えは否だ。接客マナーだけは、例の下っ腹に両手を当てて頭をさげる、あの気持ち悪いお辞儀をしているが、それだけでは再販制度に支えられた価格固定への理解は得られない。だいたい普通の人は本は高いものと思っている。文庫本に千円も出せない。そういう人に本を買ってもらいたいと書店経営者側が思っているのなら、もっと本を買いやすい=探しやすい店作りをするべき。そうでないとリアル書店はネット書店に駆逐される日も近くなるだろう。