チベット僧と武装警察が衝突 ダライ・ラマの受章巡り


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中国、ラサでチベット族が警官隊と衝突世界日報
警官隊による寺院封鎖続く?中国ラサ世界日報の続報

警官隊による寺院封鎖続く?中国ラサ
僧侶ら1100人、軟禁状態に

ダライ・ラマ14世の米国受賞で

 【香港21日深川耕治】21日付の香港紙「明報」によると、17日、中国チベット自治区ラサ市内の哲蚌(デプン)寺でチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が米国の「議会名誉黄金章」を受賞したことを祝おうとした僧侶ら900人が警戒中の警官隊と衝突、20日現在も武装警官隊3000人が寺院の周囲を封鎖し、寺院内の僧侶やチベット族ら約1100人が軟禁状態にある。

 同寺院の僧侶らは16日から受賞を祝う準備を行い、17日早朝、寺院内の建物の壁に聖水をまいて祝おうとすると、地元当局が阻止。警官が僧侶を棍棒で殴ったことで僧侶ら900人と警戒に当たっていた武装警官隊1200人余が衝突した。衝突時の負傷者数は不明で、銃声などは聞かれなかったという。

 地元当局は僧侶らが市街地でデモ抗議活動を行わないように武装警官隊の人数を増やして寺院を包囲し、封鎖。20日現在も寺院内に閉じこめられたままの僧侶らは軟禁状態にある。ラサ市内の第2の寺院、色拉(セラ)寺は現段階では封鎖されておらず、僧侶らは自由に市街地と往来しているという。

 哲蚌寺はラサ市北西部にあるチベット最大の寺院の一つ。青海省四川省などのチベット族居住区から修行に来るチベット族僧侶もいる。今年8月も同寺では年に一度公開する巨大なチベット仏教画を僧侶らが公開することを一時的に拒む事件が発生しており、当局は警官隊を配置して警戒していた。

 ラサ市内での僧侶と武装警官隊の衝突事件はチベット独立派組織「チベットの声」(本部・ノルウェー)がウェブサイト上で衝突時の現地写真を紹介しながら報じている。

2007/10/21 19:28


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