ロス山火事、東京都面積の4割消失 干ばつ全米で猛威


asahi.com:強風で火勢拡大 非常事態宣言も 米・南カリフォルニア - 国際
カリフォルニアの山火事、50万人に避難命令 AFPBB News
ロス山火事、東京都面積の4割消失 干ばつ全米で猛威 - MSN産経ニュース

【ワシントン=渡辺浩生】米国で雨不足と干魃(かんばつ)の異常気象が猛威をふるっている。カリフォルニア州南部では大規模な山火事が発生し、ブッシュ大統領は23日、同地域に非常事態宣言を出し、チャートフ国土安全保障長官らを現地に派遣した。サンディエゴなどでは30万人以上が避難した。一方、南部ジョージア州では水不足で非常事態宣言が出される事態となっている。ノーベル平和賞を受賞したゴア前副大統領などが警告を続ける地球温暖化の影響は、米国でも如実に表れている。

 AP通信によると、山火事で少なくとも約995平方キロが焼失した。これは東京都の面積の約45%にも相当する。これまでに1人が死亡、住民や消防隊員ら数十人が負傷。シュワルツェネッガー州知事国防総省に航空機の派遣を要請し、州兵1500人を投入、刑務所に服役し逃走の恐れがない模範囚2300人以上の動員を指示した。

元々は異常気象のせいかもしれないが、カトリーナの時でもそうであったように、事前の予防というのがアメリカ人の頭の中にはないような気がする。今回の場合、山火事なんて、いわばカリフォルニアの名物みたいなものだから、それなりの予防策というのは州政府や連邦政府が立てられたはず。それを何回山火事が起こっても出来ないというのは、組織としての根本的な思考能力が欠けているのに違いない。
それとこれはテレビのレポートでやっていたのであるが、米国では災害のよく起きる地域の住民も、何回災害が起こってもその土地を離れようとせず、逆にその土地に災害に遭う以上の利便性があると感じられる場合には、よそから移ってくることもあると言う。これはまぁ開拓時代からのフロンティア精神というべきか。というか、利益追求をはじめとする金儲けのリスクには敏感だが、自分の生命の危機、リスクには鈍感である、という証拠だろう。個人的に思うことは、これはアメリカから銃が無くならないのと同じことだと思う。