ビルマに関する興味深い論考


PAGES D'ECRITURE経由による、ビルマに関するいくつかの論考。


イラク化しかねないミャンマー
中国の傘下に入るミャンマー
以上、田中宇の国際ニュース解説より。
ビルマ人歴史家の認識(ル・モンドの記事)と軍事政権の執拗さ|PAGES D'ECRITURE


興味深いのはアメリカの戦争としての一部のビルマにおける反政府運動と軍事政権を倒せば第二のイラクになるのかという問題提議。そして国家としての利益追求、つまり覇権も含めた国際的影響力を求めない日本の態度とその孤立化に関して。またビルマにおいては国軍こそが国家崩壊を防ぐ唯一の機構だという、ジレンマ。

YouTubeのビルマ問題関連ビデオを見て民主化運動をサポートする


Ordinary Peopleの情報によると、Burma Watchによる民主化運動の次のイベントは、10月31日〜11月1日の

International Burma Awareness on Youtubeだそう。

Youtubeにアップされているビルマ問題関連動画をいっせいに見て、それらの動画がYoutubeのトップページに表示されるようにしよう!それによって、世界の人々にもっと関心をもってもらおう!」の日。手軽に参加できるので、日本からも数多くのアクセスが集まるはずだ。


観て欲しいのは以下の三つ。


YouTube - Video from Burma: SHOOT ON SIGHT
YouTube - Jim Carrey - Call to Action on Burma and Aung San Suu Kyi


そしてid:we_areさんも勧めている三番目は、以下のビデオ。

ほぼ一ヶ月前、ビルマで何が起こっていたかよくわかる。


またビルマ問題とは何かをあらためて知りたい人はInternational Burma Awareness on Youtubeでも勧めている"YouTube - Rocketboom : Myanmar / Burma"の日本語版"Rocketboom : Tuesday October 2, 2007 : Myanmar / Burma [日本語, dotsub]"がいい。

スー・チーさん、軍政の連絡担当と面会


http://www.afpbb.com/article/politics/2302896/2282570

【10月26日 AFP】自宅軟禁中のミャンマー民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーAung San Suu Kyi)さんが25日、ミャンマー軍事政権から連絡担当として任命されたアウン・チー(Aung Kyi)副労働相と初めて面会した。国営テレビが報じた。

 国営テレビは「本日、連絡担当として任命されたアウン・チー氏が政府のゲストハウスでスー・チーさんと面会した」と報道。1時間強行われた面会の内容については明らかにされなかったものの、短時間の映像が公開され、数年間公の目から遮断されていたスー・チーさんの姿が映し出された。

 ミャンマー軍政は今月初旬、国連(UN)特使のイブラヒム・ガンバリ(Ibrahim Gambari)事務総長特別顧問からの提案を受けて、アウン・チー副労働相をスー・チーさんとの連絡担当役として任命していた。

 軍政に対する国際社会からの圧力が高まる中、9月に反政府デモが武力鎮圧され、死者13人以上が出て以来2度目となるガンバリ特使のミャンマー訪問に先立って、今回の面会は行われた。

 11月の第1週に予定されているガンバリ特使の再訪に続き、国連のパウロセルジオ・ピニェイロ(Paulo Sergio Pinheiro)人権特別報告者も同国を訪問する見通しとなっている。

「僧侶30〜40人、市民50〜70人殺害」ミャンマーの人権報告


http://sankei.jp.msn.com/world/asia/071025/asi0710251946008-n1.htm

 【ニューヨーク=長戸雅子】国連人権理事会のピネイロ特別報告者(ミャンマー担当)は24日、ミャンマーの人権状況に関する報告書を国連総会第3委員会(人権)に提出した。ピネイロ氏はこの中で、同国軍事政権による武力弾圧の犠牲者数について、「独自の情報源から30〜40人の僧侶と50〜70人の市民が殺害されたとみられる」とし、軍政側が発表した10人という死者数を「実際より過少に見積もっていると思われる」と指摘した。

 ピネイロ氏は「実弾やゴム弾、催涙ガスを使った行き過ぎた実力行使があったことを確認している」とし、デモに参加して拘束された人と、民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさんを含む政治犯の即時かつ無条件の解放を求めた。

 拘束された人の死亡や拷問、行方不明などに関する報告を、(複数の情報源から)引き続き受けているとも述べ、3000人余のデモ参加者が劣悪な状況下で拘束されているとの見方を示した。

 そのうえで、軍政に対し、行方不明者の所在を明かすことや、拘束された人が国際赤十字などの人道支援を受けられるようにすることなど9項目にわたる要請を行った。

 ミャンマー政府はピネイロ氏の報告に対して、「客観的とはいえず事実無根の主張がちりばめられている」と反論した。

 ただ、軍政当局は24日までに、2003年11月を最後に入国を拒否してきたピネイロ氏の来月初めの入国を許可する方針を国連に伝えている。


自転車生活ノススメ


自転車と生活 - 想いと表現の間


こういうエントリーを読むと、ホントに自転車っていいとおもう。素直に自転車ってオススメ。

  • 本や新聞もあまり読まなくなる
  • 単独行動が増える
  • 都内の道に詳しくなる
  • 至近距離に他人がいっぱいいると人酔いするようになる


私も本は自宅や会社の休憩時間に意識して読むようにしている。片道20キロぐらいだったら平気で行っちゃうな。都内に住んでいるわけではないけど、半径30キロ以内なら詳しいつもり。たまに電車に乗ったり街中に出たりすると、人酔いというか、他人がやたら大きな声で喋っているような気がしてうるさくてしょうがない。あとこのエントリーのブクマコメ欄でid:Chaborinさんが書いている「仕事上でぐわーっとストレス受けても、全力でこいで家に帰るとかなり減る。」というのは確か。それと私の場合、自転車通勤を始めてから半年経つのだけれど、毎日往復22キロぐらい走っていて体重が67キロ→53キロになりました。(^_-)☆


あとこのエントリーに関連して、id:topo-gigioさんも書いているな。


自転車と生活 - 飛剣ノ御旗ヲ振レ

  • 観察力・判断力が鍛えられる(但し、これはある程度の速度で走ってるという条件付き)
    • 路面状況とか通行人の挙動とかに対する観察力と、それに応じた判断のパターンがたくさんできたりする
  • 身体感覚が繊細になる
    • 平衡感覚はもちろん、チェーンの張り具合やギアの調子を足で感じ取ったり、ペダリングの具合でその日の体の調子とか、とにかくいろんな変化に敏感になる


まさしく同意。自転車と身体、心が一体になるというかね。あと、

ちなみに、運動という運動にするにはせめて30分くらい乗らないと、体感的には効果を感じない。

やっぱり、1時間ぐらいがベストではないかと。

スー・チーさん軟禁12年 世界中で抗議デモ


http://www.afpbb.com/article/politics/2302476/2278796

【10月25日 AFP】ミャンマー民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーAung San Suu Kyi)さんの軟禁12年を向かえた24日、世界各地でミャンマー民主化を求める抗議デモが行われたが、参加者は比較的少なかった。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)などの機関が合同で主催し、バンコクBangkok)、シドニー(Sydney)、ロンドン(London)、パリ(Paris)、ベルリン(Berlin)、ダブリン(Dublin)、ウィーン(Vienna)、ワシントンD.C.(Washington D.C.)、トロント(Toronto)、ニューヨーク(New York)、ブラジリア(Brasilia)、ケープタウン(Cape Town)の各都市にある中国大使館・領事館周辺などで抗議デモが行われた。

 ロンドンの中国大使館前には約80人が集結し、中国当局に対しミャンマー軍事政権に民主化受け入れを説得するよう圧力を加えるため抗議デモを行った。

 一方、ほかの都市でのデモ参加者はさらに少なく、シドニーでは10人、バンコクでは20人が参加と伝えられた。ベルリンやウィーンでは、参加者が現れず中止となった。

 主催者側は、参加者の数は重視していないとしており、「ミャンマーの現状について国際社会の関心を高めるために企画した」と主張した。

 ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相は、スー・チーさんの軟禁12年に際し首相官邸のホームページにメッセージを掲載。「ミャンマー軍政が今行うべきことは明白だ。暴力をやめ、政治犯を解放し、国連(United Nations、UN)が主導する国民和解のプロセスにかかわっていくことだ。ただし、そのプロセスにはアウン・サン・スー・チーさんなど、野党を含む全ての政党および全民族グループの指導者が含まれなければならない」と訴えた。


これって、FacebookSupport the Monks' protest in Burmaフォーラムで知っていたのだけれど、スーチーさんの自宅軟禁が「通算12年」というのが分からなかった。だって途中に軟禁を解かれている時もあるのだから。それと何故10月24日なのかと思っていたら、以下の毎日.jpの記事。

 【バンコク藤田悟】ミャンマー民主化運動指導者、アウンサンスーチーさんは24日で軍事政権による拘束・軟禁期間が通算12年になった。この日に合わせ、世界各地でスーチーさんの解放や同国の民主化を要求するデモが繰り広げられた。

 バンコクでは、ミャンマーの外交的後ろ盾となっている中国の大使館前に亡命ミャンマー人や支援者ら約30人が集まり、「中国は軍事政権支援をやめろ」などと声を上げた。12人の支援者がスーチーさんを模したマスクをつけ、囚人服姿で手錠につながれるパフォーマンスを演じた。デモはロンドン、パリ、ニューヨークなど世界12カ国でも行われる。

 スーチーさんは▽89年7月〜95年7月▽00年9月〜02年5月▽03年5月〜現在ーーの3回にわたって拘束・軟禁されている。国連のガンバリ事務総長特別顧問(特使)が昨年から今年にかけて4回面会した以外は外部との接触を禁じられている。先月22日には、僧侶のデモ隊が自宅前を通りがかった際、お手伝いの女性が開けた門のすぐ内側にいてデモ隊と対面する形となり、4年4カ月ぶりに市民の前に姿を見せた。

 軍事政権は、国民の間で人気が高いスーチーさんの影響力を恐れており、当面は解放される見通しはないとみられる。


なるほど。そんでその抗議行動の様子はというと、

12 years and counting for Suu Kyi | Video | Reuters.com
Protesters demand Suu Kyi release CNN Video
大使館前での抗議集会 - Drowsy Drinker’s
↑ロンドン在住のid:hdhondaさんのレポート。


軍事政権としては、こんなの屁でもないと思っているんだろうな。でもこういった地道な運動こそが、ビルマでの人権弾圧を忘れない為にも大切。

僕的洋画名画10作品。あなたは?


id:idiotapeさんの「俺的名盤10盤 ダブルインパクト表・裏」に刺激され、私家版世界十大ロックCDをエントリーしたが、今度は「私家版洋画名作10作品」。作品/監督。もちろん順不同。CDの場合と同様、多分に自分の趣味が入り込んでいる。


未知との遭遇スティーブン・スピルバーグ
ブリット/ピーター・イェーツ
許されざる者/クイント・イーストウッド
グッバイガール/ハーバート・ロス
殺しのドレス/ブライアン・デパルマ
ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯/サム・ペキンパー
ビック・ウェンズデー/ジョン・ミリアス
狼男アメリカンジョン・ランディス
GONIN/石井隆


未知との遭遇」。スピルバーグはこれ以降はダメだと、僕的には思う。彼のこれ以前の作品にはスリラー監督として「大人の品格」があった。
「ブリット」。カーチェイスばかりが話題になるが、映画そのものの雰囲気は英国的(イギリスと書かない所がミソ)。これは英国人ピーター・イェーツ監督の為。
許されざる者」。本来ならクロサワがアメリカで撮るべきウェスタンだったのでは。だがイーストウッドはこの作品でクロサワの域に達した。
「グッバイガール」。ニール・サイモンの作品中ではベスト。もちろんリチャード・ドレイファスの演技もベスト。「未知との遭遇」もいいが。
殺しのドレス」。何も言うことはありません。アンジー・ディッキッソンの美術館のシーンを見よ。
ビリー・ザ・キッド」。映画と(アメリカン)ロックが融合した良い例。ペキンパーのスローモーションってディランやザ・バンドのようなダルなサウンドがよく似合う。
「ビック・ウェンズデー」。ウヨ監督と誤解されているミリアス。彼ほど表面的にしか見られていない監督もいない。
狼男アメリカン」。こういう笑いのセンスを持った監督はランディス以降、出てきていない。
「GONIN」。話暗いし、悲惨だし、ラストはやりきれないし、何とも後味の悪い映画なんだけれども。だからこそ心に沈殿する映画。


わぁ〜、ヨーロッパ映画は入っていませんねぇ。恥ずかしい(~_~;。一番映画をよく見ていた中学や高校の時から趣味が変わっていないのですね。